2016.11.29
円皮鍼(えんぴしん)というものをご存じですか?
円皮鍼(えんぴしん)または皮内鍼(ひないしん)・置き鍼(おきばり)というものをご存じですか?
まず始めに私がオススメする円皮鍼はこちらです

通常の鍼は短くとも数㎝の長さですが、この円皮鍼は1㎝に満たないほどの長さですから鍼が怖くてできないという方にも抵抗なくお受け頂けると思います。(当院では0.6㎜を主に使用しています)
円皮鍼に関する最新記事はこちら
円皮鍼ってどんな効果が期待できるの?
円皮鍼の短い鍼ぐらいでは何も変わらないのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、皮膚の直下には痛みを感じる受容器(自由神経終末)が存在し、そこに鍼刺激を与えると痛みが緩和し筋肉の緊張を和らげてくれる効果が期待できます。また、経穴(ツボ)に刺す事でより効果的になり他にも様々な症状を抑える効果も期待できます。
使用例としては、慢性の肩こり・腰痛・各関節の痛みを和らげるだけでなく、頭痛や生理痛・喘息・耳鳴り・便秘等の症状でも使用します。
ちなみに…
フィギュアスケートの羽生選手や横綱・白鵬関なども使用しているそうでスポーツ界でも多くの選手に愛用されているそうです
円皮鍼と通常の鍼の違いやメリット・デメリットはあるの?

円皮鍼についてここまで簡単にご説明させて頂きましたが、鍼灸院で受ける鍼治療と円皮鍼には違いがあるのか、それぞれの特徴(メリット・デメリット)についてご説明させて頂きます。
メリット | デメリット | |
通常の鍼 | ・深部の筋肉にも鍼が届き強い痛みや筋肉の張りが解消される ・同時に電気を流したり、鍼を動かす手技を行えるため症状の軽減が早く即効性や直後効果が高い |
・院内での治療のため刺しておける時間が限られる |
円皮鍼 |
・刺す時の痛みが無く(ほぼ無痛)初めての方も安心して受けられる |
・鍼治療よりは直後効果、即効性が低い |
まだ他にもあるとは思いますが、大まかにいうとこのような違いになりますが、一番良いのは併用することだと思います。
例えば、腰痛や肩こり・頭痛がひどい時は当院に受診し鍼(はり)・灸(きゅう)治療をし、次回来院までの間は円皮鍼をすることで『治療効果を持続させ症状悪化を防ぐ』という様な流れが痛みや症状をコントロールするのに最適だと考えます。
貼り方は簡単…
まずは貼りたい場所(患部)をアルコール消毒
(エタノール等をコットンやティッシュに付け患部を拭く)

円皮鍼を容器から取り出す
白い紙テープの部分を持ち剥がす(不器用な方はピンセットを使うと便利です)

片面のシールを剥がして刺したい場所にフワッと置く(この時点では鍼は刺さっていません)

しっかり垂直に鍼が刺さるよう真下に向かってデコピンをする様な形で刺します

そこからもう片面のシールを剥がしておさえる
貼り終えた後、チクチクしたり違和感がなければしっかり貼れています
円皮鍼は何日貼っておけるの?

円皮鍼は何日貼っておけるの?と聞かれる事が多いのですが鍼灸師の資格を持つ先生や治療院によって多少異なりますが、当院では衛生面もふまえ長くても1週間までとさせていただきます。やはり短くとも皮膚の下まで刺さっておりますので、感染等も絶対に起こらないとは言いきれません…(使用方法を極端に誤らなければ基本的には何もありません。)
季節やその方の体質(汗っかき等)、置かれている環境でも多少異なりますが、シールがベタベタとしてきたら直ぐに剥がしましょう。
慢性的な肩こり・腰痛・つらい頭痛・女性の生理痛など婦人科疾患等様々な症状・疾患に効果的だと思いますので、そのような症状でお困りの方は当院へお気軽にご相談下さい。
円皮鍼以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
円皮鍼に似たアイテム『刺すヒアルロン酸』をご存知ですか?
2016.11.25
身体表現性障害という病気をご存知ですか?
当院では、保険治療・自費治療のどちらでも当然ですが問診表にご記入頂き、その問診表を基にお話を聴き所見をとらせて頂いております。
先日、ご来院された患者様にいつもの手順で問診表の記入をお願いしました。その後、確認のために問診表をみてみると痛む部位に「〇」を付けて頂く項目があるのですが、前面部・後面部の両面の人体図が大きく「〇」で囲まれていました。
私も最初は「ん?」と思いましたがその下の既往欄のところに「身体表現性障害」とかかれており納得がいきました。
「痛い部位に「〇」を入れてください」に対して、身体全体が痛いという事で人体図の全てを「〇」で囲んで下さったのです。
この「身体表現性障害」とは、痛みや吐き気、シビレなどの自覚的な身体症状があり日常生活にも支障をきたしているにも関わらず、各種検査をしても異常がみられず器質的な痛みではなく、心理的要因によって身体に様々な症状が現れる障害の総称の事をいい5つのタイプに分けられます。
男女比では女性の方が圧倒的に多く、20~30歳前後から発症し難治性で完治する事が難しく長期化することが多いです。 医療機関で「身体表現性障害」と診断を受けられた患者様に共通していえることは、過去に辛い経験をされたり、多くの悩みを抱え精神的なストレスが溜まっていて症状の事や人間関係・職場環境等についてお話を伺うとご自身でも止められない程に話し始める方が多いように感じます。 このストレス社会と言われる現代ですのでストレスや悩みが一つもない。という人の方が少ないくらいですので決しておかしなことではありませんが、それに伴って身体のいたる所に日常生活に支障をきたすほどの痛みや様々な症状が数多く出現する人はあまりいないと思います。
器質的には問題が無く精神的なストレスなどが原因で身体に症状が現れるので、痛む部位や痛みの種類などが日によって違い、昨日は歩けないくらい腰が痛かったが今日は痛みがなく歩けるがシビレがひどい・他の部位が動かせないくらい痛む…等と通常では考えられない様々な訴えをされる事が多いため周囲の人からも理解されず医療機関に受診しても異常がないため冷ややかな対応をされ辛い思いをされる方もたくさんいらっしゃると思います。
その様にして医療機関を転々としどこへ受診しても理解してもらえない・治らないという事もあり鍼灸治療等を希望される患者様が稀に受診下さいます。
その際に大切な事は、
□患者様の訴えをしっかりと聞き辛さを少しでも理解する
□完治が理想的だが、完全に治すという目標ではなくある程度の持続的な痛みに対処できるようになる事を目標とする (完治するという目標はハードルが高く余計にプレッシャーに感じてしまう)
□治療内容は患者様本人の満足度・効果が高いと感じるものを選択する
□プラセボ効果を活用
□あまり力みすぎず、ほどよい軽さで接し患者様に緊張や不安を感じさせないようにする
事です。鍼灸治療は自律神経系の調節にも有効とされていますので効果が期待できるものだと思います。
一見、精神的なストレスが原因で上記の様な症状が出現するなど考えられないと思う方もいらっしゃるとは思いますが実際にこのような病名を告げられ何年も一人で苦しんでおられる方がいらっしゃるのも事実です。
むしろ今後、このような事が原因で身体の不調を訴える方がもっともっと増える可能性も考えられます。その時は可能な限り一人で悩まず周囲の人たちに相談してください。
当院では、このような器質的な痛みではないような症状には鍼(はり)・灸(きゅう)治療やレーザー治療を行い治療させて頂きます。痛みや悩みなどで長年辛い思いをされていらっしゃる方がおられましたら当院へお気軽にご相談ください。
この様な疾患以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.11.11
坐骨神経痛(Sciatic nerve pain)には鍼(はり)治療が有効です
先日、左の臀部(おしり)から大腿後面部(ももうら)にかけての鈍痛が何年もとれず辛い思いをされている患者様が来院されました。
その患者様は、近隣の整形外科を同症状で受診したところ坐骨神経痛と診断されたそうで飲み薬とシップを処方され、電気治治療を受けにしばらく通院していたそうですが症状が一向に改善されないため当院へ受診されました。
坐骨神経は腰から足の先(途中から名前が変わりますが…)まで繋がっている神経で、その神経がどこかで圧迫され臀部付近から大腿部後面(ももうら)の辺りに痛みやシビレ・ダルさが出現した際に坐骨神経痛と診断されますが、坐骨神経痛の原因が腰椎椎間板ヘルニア(LDH)や腰部脊柱管狭窄症(L-SCS)・梨状筋症候群等と判断されればそちらが診断名となり、坐骨神経痛は症状としていわれます。
症状は人により異なり、鈍痛・ダルさがでる人もいれば、針でチクチク刺されたような鋭い痛みの方もいらっしゃいます。
今回の患者様は、年齢的にもおそらく腰椎が変形し、骨と骨の隙間が狭くなり神経が圧迫されている事が予想され、臀部の筋肉もかなり硬くなっていたため腰から臀部の筋肉の緊張を和らげ、腰椎にかかる負担を減らし臀部の筋肉が神経を圧迫しないように鍼(はり)治療をさせて頂きました。
一回目の鍼(はり)治療を終えた時点で、かなり坐骨神経痛が解消され夜もぐっすり眠れるようになり楽になったとの事でした。
何年も悩まされていた症状がたった一度の鍼(はり)治療で改善してしまうなんて…と喜んで下さっているのを見て、この職業について良かったと改めて感じました。当然ですが、必ず一回で症状が劇的に良くなる方もいればなかなか変わらない方もいらっしゃいますが、鍼(はり)灸(きゅう)治療は即効性がある方だと感じます。
長年、辛い痛みに悩まされている方は一度当院へご相談ください。
坐骨神経痛以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談ください。
2016.11.07
寒いこの時期、腰痛や肩こり等の悪化にご注意を!!
11月に入り朝晩以外の日中の時間帯でも肌寒く感じる様になってきました。
ここ最近、新規に来られる患者様や今までに当院で治療させて頂き症状が寛解していた方も寒さによる影響なのか痛みが出始めて再来院されることが急増しております。
人それぞれ置かれている環境は違うと思いますが、寒さというのは痛みを助長させ増悪させる原因なんだと改めて感じました。
ここ最近痛みが強くなって…とか、大分調子が良かったけど最近また痛みがぶり返してきた等とおっしゃられる事をよく耳にします。
その様な痛みが出始めた直後に治療し身体のケア・メンテナンスをしておかないと徐々に蓄積され、ある日突然「グキッ」と急性の腰痛症や各関節の痛みに発展することもありますので早めのケアをおすすめ致します。
当院では、症状にもよりますが予防を兼ねたストレッチ等をお伝えし、忙しく頻繁に足を運べない方にはホームエクササイズとして行って頂き、次の治療の日まで身体の状態を維持して頂きます。
身体の不調を感じている方は悪化する前に当院へお早目にご受診ください。
肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談ください。
2016.10.27
急性の腰痛症(ぎっくり腰)にはご注意を
先日、急性の腰痛症、いわゆる「ぎっくり腰」になった方が来院されました。
痛みの原因は、祭典中に車が来たので近隣のお子さんを抱きかかえ移動させようとした際に「グキッ」となり、もうそこからは普通に歩けず前かがみのまま恐る恐る歩くしかなかったとの事です。
この時の状況をもう少し細かく聞いていくと、「ギックリ腰」になる患者さんに割と多くみられるある共通点が今回の患者様にも同様にみられました。それは、物を持ち上げる時、想像の中での重さと実際に持ち上げた時の誤差が大きいと痛めやすいという事です。
今回の患者様も急に車が来たので急いで抱き上げたのもそうですが、そのお子さんが見た目は軽そうだったので軽々持ち上がるだろうと思いながら抱き上げたら想像以上に重かったらしく、それで痛めてしまわれたとの事でした。(いつも抱きなれているご自身のお子さんであれば今回の痛みは発生しなかったんじゃないか…ともおっしゃられていました。)
皆さんにも想像して頂きたいのですが、これから何十㎏もの思い荷物を持ち上げようとした場合どうしますか?
通常であれば、元々腰痛持ちの方はコルセットや腰痛ベルトを巻くなどしてから膝を曲げしゃがみ込み少しでも持ちやすく力の入りやすい姿勢になってから「グッ」と持ち上げると思います。
上記の様な姿勢や対策をとる事で腰への負担はいくらか軽減します。ポイントとしては「膝を曲げる」事です。なぜ膝を曲げるかというと、膝を曲げる事により「腰が曲がりにくく」なります。
腰の安定性は筋肉や骨で保たれています。腰椎(腰の骨)同士が重なり合った所が関節となり関節が「カチッ」とはまり込み、安定性を強めているわけですが、特に腰が伸展位(腰が伸びた状態)にある方が安定性が強まります。ですので前かがみ姿勢や中腰のような姿勢は骨性の安定性が弱くなるので、そこで「グキッ」となってしまう事が多いのです。
今回の患者様も上記のように膝を曲げずに伸ばした状態で、尚且つ中腰の姿勢で持ち上げたため痛めたと予想されます。
もちろん痛めた原因で最終的な引き金になった動作がこの抱きかかえる時だったと思いますが、それよりも以前から腰への負担はかかっていたと思います。ですので、この様な状態になってしまわれた場合、早期には鍼(はり)治療が有効的で筋肉の過剰な筋緊張を和らげ炎症を抑えます。その後で痛みの根本となっている原因(骨盤や股関節・膝関節・足関節の固さや動きなど)を見つけそちらを改善する事により再発防止にもなります。
ぎっくり腰はたまたまなってしまうものではなく、ある意味必然的になるものだと思いますので、身体のメンテナンスをする事が大切です。とはいいつつも重いものを持たなければならないことは日常にたくさんあると思いますので、その際はしっかりと「膝を曲げ腰を落とした状態」で持ち上げる様にしてください。
急性の腰痛症(ギックリ腰)以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談ください。
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