2020.07.16
逆子治療にはお灸が有効です。治療方法や原因を1から徹底解説
逆子治療にはお灸が有効です。治療方法や原因を1から徹底解説

逆子を治す(戻す)方法でお灸が有効という事をご存知ですか?我々鍼灸師界隈では誰でも知っている内容ですが、まだまだ一般の方には知られていないと思いますので「逆子の灸」についてお話させて頂きます。
もしご家族や友人等、周囲の方で逆子で困っている方がいらっしゃいましたら是非教えてあげて下さい。
ご自宅でセルフでお灸に挑戦してみたい方はこちらの記事に詳細を書きましてのでご覧ください
それでは、まず結論からお話していきますね…
逆子治療のお灸は効果的?

逆子はお灸で戻ります!!もちろん100%ではありませんが、タイミングや個人差はあるものの高い確率で戻る可能性が期待できるといえるでしょう。
実際に過去の文献では、1980年代に産婦人科医の林田和郎先生が584例の逆子に鍼灸治療を施行し結果は、89.8%と高い有効率を報告しました(その後も専門医の方が研究発表されていて確率はまちまちですが、比較的高い確率ではあります)
90%近い確率で逆子が治るってすごいですよね?もちろん100%ではありませんし、結局治らなかったという方もいらっしゃるとは思いますが安全性が高く、ほぼ0リスクでここまで高い確率であればお試し頂く価値は十分にあると思います。
逆子治療のお灸をするタイミングは?

逆子という事が判明した後に鍼灸治療をお受け頂くのですが、タイミングとしては妊娠28週以降~32週位までの時期が最適で、34週~確率が一気に下がります。それ以降でも戻る可能性(期待)はありますが、時間の経過と共に赤ちゃんが大きくなると動くスペースが狭くなりますので動きづらくなってしまい治りにくくなるため最大で36週目までが鍼灸治療の対象となり、36週過ぎると帝王切開となります。ですから28週目以降で逆子と分かった時点でなるべく早く受診する事をオススメ致します。
逆子治療でお灸をする前は必ず医師に確認を

逆子治療でお灸をすると高い確率で治るという事をお伝えしましたが、戻りにくい場合があります。
- 前置胎盤
- 臍帯(へその緒)が胎児に巻き付いている
- 羊水量の減少等
- 子宮筋腫
- お腹が張りやすい
- 双子
- 骨盤が狭い
- 胎児の膝が伸び切っている
上記の様な状況下では戻りにくいといわれておりますが、28週目付近で逆子だと告げられ鍼灸治療を希望される場合は必ず担当医(産婦人科医)に確認するようにして下さい。
逆子のお灸はどのツボを使うの?

逆子治療の際に使用するツボ(経穴)は至陰です。このツボが逆子治療に用いられることは鍼灸師であればおそらく100%誰もが知っている程有名です。場所は上記にもありますが第5足̪趾(足の小指)の爪の角から1分(0.3㎝)外側にあり、そこへお灸をします。
そしてもう一つ重要なツボは婦人科疾患のツボとも呼ばれる三陰交で、場所は足の内くるぶしから指4本分上に上がった骨際のくぼみ部分です。

これら2つのツボを中心とし症状・状態により過不足調整し治療を行い、基本はお灸をしますが症状や反応により鍼治療をする場合もあります。
逆子のお灸はどのくらいの頻度で通えばいいの?

逆子のお灸をするタイミング(時期)は28週目の時点で逆子だと分かっている場合はなるべく早い方が良い事はご説明致しましたが、どのくらいの頻度・間隔でお受け頂くかといいますと、当院では最低1週間に1度の頻度でお願いしておりますが、週数が36週に近づいている場合は間隔を狭めて1週間に2度程お受け頂く事をオススメしております。
逆子の原因は何?

逆子になってしまう原因と考えられているのは、前置胎盤や羊水の量、子宮奇形等といわれておりますがはっきりと医学的に解明されている訳ではありません。それに上記の様な事が原因であったとしても気を付けようのない事を悔やんでも仕方ありませんし、その様な状況の方でも問題なく出産されている方もいらっしゃるとの事です。
ですから原因と考えられている中で対策のとれる内容の話をさせて頂きます。
逆子には冷えやストレスが関係している?

逆子になり易い考えられているのは冷えと精神的・肉体的ストレスです。
冷え…特にお腹周りや下肢が冷える事が良くないと考えられているため、冬はもちろんの事ですが夏場でも冷房等に直接当たらないように気を付けましょう。
ストレス…精神的ストレスも肉体的ストレスもどちらも良くありません。近年、働く女性が増え予定日ギリギリまで仕事をせざるを得ない・仕事をギリギリまでしたいという状況の方が昔に比べ増加し、切迫早産になってしまう方の割合も増えているようです。(他の原因も考えられますが…)
仕事でなくとも育児や家事等に追われるとご自身が感じていなくともストレスを受けてしまう場合もありますので、無理をせずご家族に協力をしてもらいましょう。
ただ家でじっとしている方が逆にストレスが溜まってしまう性格の人もいらっしゃると思いますので、各々で判断し行動をして頂ければと思いますが、腹八分目と一緒で何事もほどほどに留めておく様にご注意ください。
逆子治療のお灸や鍼は熱い?痛い?

逆子治療に限らず、鍼灸治療の経験がない方にとっては未知の世界だと思いますのでご不安に感じるかもしれませんが実際に初めて鍼灸治療を受けたほとんどの患者様が想像していたより熱くない・痛くないと仰られる事が多いです。
妊婦さんは特に強い刺激を避け必要最低限の刺激に抑えながら治療させて頂きますのでご安心して受診下さい。
逆子治療期間中に家でできる事は?

逆子治療はタイミングや胎児の位置等、状況にもよりますが高い確率で戻る事は上記でもご説明致しましたがより確率を上げるためご自宅で行って頂く事があります。
それは、お腹が張らないために・ストレスから解放されるようにゆっくり休む事と靴下を夏場でも履き腹巻をする等保温に努めて頂く事と、足の小指(至陰のツボ)に火をつけた太めの線香を近づけて熱く感じたら直ぐに離す・また近づけて熱く感じたら離す、を一日に数回行って頂きます(ここで注意して頂きたい事は熱さを我慢するのではなく熱さを感じたら直ぐに離す事です。熱さを我慢する事で効果が増すわけではなく、ツボを刺激する事が目的ですから火傷しないようにしましょう)
逆子治療にはお灸が有効です。治療方法や原因を1から徹底解説まとめ

逆子治療にはお灸が効果が見込める事をここまででご説明させて頂きましたので簡単にまとめさせて頂きます。
- 逆子治療は妊娠28週目の時点で分かっていたらなるべく早く受診
- 34週目あたりから戻る確率が急激に下がる
- 逆子治療を受ける前に必ず医師に口頭で良いので確認をする
- 足の至陰や三陰交というツボを使う
- 冷えや過度なストレスに注意(冷気に直接当たらない・保温・お腹が張らないように適度な休息が必要)
- 高い確率で戻る事が研究データで証明されているが100%ではない
高い確率で戻る事が証明されているお灸治療ですが、デメリット(リスク)がほとんど0といって良い事が最大のメリットともいえます。また逆子になってしまった事を悔やんだり悩む事でよりストレスを感じてしまう場合もありますので、考え方を少し変えてお腹の赤ちゃんが居心地の良い場所・居たい場所が逆子の位置なんだと理解する事や36週目までに戻らなかった場合は帝王切開で産むんだという決意をするとストレスが減りお腹の赤ちゃんにもそれが伝わり逆子がギリギリで戻ったという話も聞いたことがあります。(最後の最後で根性論みたいになってしまいましたが…それを言い訳にしないように一回で戻せるように治療させて頂きます)
もし妊娠28週目前後で逆子になっている状態でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。
逆子治療に限らずですが、お困りの事等ありましたらお気軽にお問合せ下さい。
2020.01.28
慢性腰痛になりやすい人の特徴
慢性腰痛になりやすい人の特徴

腰痛で辛そうな女性
慢性腰痛になりやすい人の特徴についてお話させて頂きます。まず初めに当院へご来院された患者様のお話から…
先日「ギックリ腰」のような急激で激しい痛みではないが、以前から長期的に腰痛で悩まされているという方が来院されました。その患者様は、40代男性・職業は製造業で常に下を向いて立った姿勢での作業が多いとの事でした。この長時間立ちっぱなしの姿勢が腰痛を発症させたり増強させます。皆さんも家事でお皿洗いをすると、たった数分足らずで腰のあたりが突っ張り痛くなった経験を一度はされた事があると思いますが、その何倍もの時間立ったままの姿勢を維持するというのは腰への負担が相当加わる事は何となくイメージできますが「腰痛」が立っているだけで起こるとは考えにくい方もおられると思います。
これは筋肉が性質上、同じ張力を保ったままの状態でい続ける事を苦手とするため長時間同姿勢を保つと血流が不足し、弾力が減り疲労しするからです。
(ちなみに立ったままの姿勢だけではなく、座り仕事であるデスクワークでも腰痛になりますし、極端にいえば寝返りを全く打たなければ寝ているだけでも腰痛になります。)
さらに長時間の立ち仕事は脚の筋肉も動きが減るためハムストリングス(モモの裏側の筋肉)がタイト(硬く短縮)になる事でより悪影響を及ぼします。加えて、この患者様の場合は肥満体型でお腹の重みを支えるため背筋群が過剰に収縮(力が入って硬い状態)していた事や元々、股関節の動きが悪く可動域制限が強い・職場や日常生活でストレスを感じているとの事でしたのでそれも慢性腰痛に陥ってしまった原因として考えられます。(人間は精神的ストレスを受けることで交感神経が強くなり末梢血管が収縮してしまう事で筋肉への血液供給も乏しくなります)
慢性腰痛になりやすい人の特徴5つ

腰の筋肉
慢性腰痛に陥りやすい人の特徴は下記の5つに分類されます。
1・ 仕事や日常生活動作で長時間同じ姿勢を強いられる
2・ 下肢の筋肉が硬い(骨盤・背骨・股関節やその他下肢関節の可動域制限、動きが悪い)
3・ お腹周りに脂肪が多く腹筋が低下している(背筋への負担が増大するなど背骨を挟んで前後のバランスが崩れている)
4・ 中腰の姿勢や重量物を持ち上げる等が多い
5・ 精神的ストレスをかかえている
となります。(もちろん他にもありますが…)
ですからこの5つが当てはまらないように予防・改善する事で慢性腰痛から脱却できると思います。
慢性腰痛からの脱却・対策方法

腰痛を訴える男性(イラスト)
具体的には、
1・ 長時間同姿勢を強いられる際はできる限りこまめに体勢を変える(足踏み・背伸びをする、座位保持の場合は立ち上がる)
2・ 毎日、腰~殿筋~下肢のストレッチを行い適度な運動を心掛ける(無理なく毎日少しずつ量を増やす)
3・ 過食をせず、バランスの良い食生活を送り腹筋・背筋の筋トレをする(腹圧を高める)
4・ 中腰や屈む姿勢は腰を曲げず膝を曲げる等姿勢を気を付ける
5・ 適度な運動をしたり、休日は趣味等好きな事を行いストレス発散する

腹圧解説図
(上記の5つだけ行なっていただければ慢性腰痛はかなり軽減すると思いますがそれでも改善しないようであれば当院へ受診下さい。)
この患者様は、背部から腰・殿筋にかけて筋緊張が強かったため鍼治療をお受け頂き腰部から下肢にかけてのストレッチ+腰背部の手技にて対応させて頂き、今後は週1のペースでご通院と日常生活動作やホームエクササイズを毎日行っていただくようにお伝えしました。
長年腰痛に悩まされている方や治療に通っているが中々改善されないでお困りの方はお気軽に当院へご相談下さい。
自律神経症状でお悩みの方はこちらをご覧ください
《自律神経症状には星状神経節へのアプローチが大事》
交通事故後の痛みでお悩みの方はこちらをご覧ください
《交通事故後の痛みについて》
交通事故後の痛み・むち打ち損傷・肩こり・頭痛・耳鳴り・めまい・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。 初診(初めて)の方はお電話にてご連絡下さい。
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2020.01.22
腕のしびれや痛みには鍼治療が効果的です!!
腕のしびれや痛みには鍼治療が効果的です!!

腕のしびれ(シルエット)
腕のしびれでお悩みの患者様がいらしたのでご説明させて頂きます。
今年の冬は暖冬といわれておりますが、ここ最近になり朝晩の冷え込みが厳しくなってきたように感じます。気温が低くなるにつれて肩こりや頭痛でお困りの方が多く来院されますが、症状が悪化するとただの肩こりではなく腕にしびれを感じる場合もあります。
レントゲンを撮っても異常はみられない。という場合も多い
今回の患者様は、以前から首~肩のコリ・張りを感じていたそうですが、当初は自宅で入浴後にストレッチをしたりシップを貼って対処していれば何とか治まっていたそうです。その後徐々に症状が悪化していき近隣の医療機関にてレントゲン検査を受けたそうですが特に異常はなくシップを貼って様子見と医師から説明を受けましたが、一向に治まる気配どころか症状が悪化したため当院にへ受診されました。
腕のしびれの原因には首が関係しています
来院時は、首周りも重ダルく張り感を訴えておられましたが、それ以上に腕の痛みとしびれが強く生活にも支障が出ている様子でした。一般的には肩(首)のコリや張りが原因で腕がしびれたり痛みが生じる事は考えにくいと思いますが、実は腕の痛みなどの原因は首の症状からの影響を受けるものが少なくないのです。なぜなら首は7個の頚椎(けいつい)という骨で構成され各骨と骨の間からは神経が出ており、その神経が手や腕の動き・感覚を担っているためその神経が骨の変形や椎間板ヘルニア(ゲル状に近いクッション材が突出または膨隆する事)等何らかの影響により圧迫を受けると手や腕の動き・感覚が鈍くなったりしびれや痛みが出現すると考えられているからです(しびれに関しては諸説あり出現する場所は必ずしも一定ではない)

骨模型神経付着
肩こりを軽視してはいけません!
そして上記の何らかの影響を受けると圧迫されるという状況は、筋肉が凝り固まり血液循環が悪くなることで筋の弾力性が低下し、骨の動きも悪くなることで起きる可能性が高まりますので「ただの肩コリ」だと軽視していると症状の悪化を招いてしまいます。(ちなみに症状が出ている側へ首を曲げることで腕の痛みやしびれが首からの影響かを簡単にチェックする事ができます)
腕のしびれの症状には鍼治療が効果的です

セイリンの鍼
当院ではこの患者様に鍼治療をさせて頂き、現在は肩の張り感は多少残存するものの当初にみられた腕の痛みとしびれはほぼ改善されました。鍼と聞くと怖い・痛そうとイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、想像していた程の痛みではなくお受け頂く方がほとんどですので初めての方でもご安心下さい。
首が原因で起きる症状は他にも多々ありますので何かお困りのようでしたらお気軽に当院へご連絡下さい。
交通事故後の痛み・むち打ち損傷・肩こり・頭痛・耳鳴り・めまい・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。 初診(初めて)の方はお電話にてご連絡下さい。
モテ鍼(美容鍼)については専用ページをご覧下さい。
2019.03.19
小児に多い股関節周辺の痛みについて
小児に多い股関節周辺の痛みについて

先日、磐田市在住の小学1年生の男児が股関節周辺の痛みを訴え来院されました。
お話を聞いてみると、前日に一人でサッカーボールを蹴っていたら股関節が痛くなり、その日の夜中にも股関節の激痛を訴え泣いていたそうです。翌朝になっても痛みがあり(何とか学校には行けたそうですが)心配になったため当院へ受診されました。
この男児は一か月前にも同様の症状を訴え、その際は整形外科(病院)を受診しレントゲン検査をしたものの異常はみられないと説明を受けたそうで、そこから一度痛みはなくなり、サッカー等の運動や日常生活上も特に問題なく過ごしていたそうです。
どんな症状?

来院時、多少の跛行(足を引きずって歩く)はみられましたが自力で歩いてベッドの乗降りは可能でした。股関節周辺以外の痛み(特に大腿部~膝関節部)は訴えませんでしたが多少、股関節の動きに制限があり外転(足を外に開く)と内旋(あぐらと反対方向へ捻る)方向へ動かすと痛みが出現し、患部の熱感、腫脹、皮下出血はみられず安静時痛もそこまで強くはない状態でした。(ちなみに1週間前頃に風邪を引いていましたが現在は発熱もなく体温は平熱、出生時にみられる先天性股関節脱臼もなくステロイドの長期使用もありません。)


まず、この年齢層で男児、股関節の痛みを訴える際に一番最初に疑う疾患は……『単純性股関節炎』というものです。
単純性股関節炎とは、3~10歳前後の小児に出現する疾患で男女比は2~3:1で男児に多く、小児期に発症する股関節疾患で最も頻度が高い疾患です。原因(病因)として考えられているのは、風邪等の感染、アレルギー、外傷によって起こると考えられていますが、はっきりとは分かっていません。
症状は、股関節痛を訴え歩行障害は軽度の跛行を呈するものから歩行不能なものもあり、股関節の可動域制限がみられますがおおよそ2週間以内に症状が消失してしまう事が多い疾患です。また、血液検査やレントゲン検査は異常を認めない事がほとんどですが、エコー(超音波観察装置)では関節内に炎症が起こるため前方関節包(関節の袋の様なもの)に炎症が確認されます。
鑑別すべき疾患は、「化膿性股関節炎」、「大腿骨頭すべり症」などが挙げられますが特に注意しなければいけないのが「ペルテス病」です。
(ペルテス病については次回以降詳しく書きます)
ペルテス病も症状が似ている上、男児に多く発症年齢も近いため単純性股関節炎と類似する疾患で、特に初期の段階ではレントゲン上の骨の変化がみられないので発見が遅れてしまう可能性がありますので注意が必要です。
単純性股関節炎の場合は、2週以内にはほとんどの痛みが消失するのでそれ以上痛みが続くようであればMRI検査を受けて頂くため医療機関(整形外科)をご紹介させて頂く事をお伝えし初診時の評価を終えました。
今回の患者様はエコー上で多少の関節部の腫れが確認されましたが、骨の変形等はみられず、1週間後には痛みが軽減し今ではサッカーも再開できているという事なので一安心しました。


今回の様に突然、夜中に「イタイイタイ」と泣きじゃくる事がありましたら上記の様な疾患にご注意ください。
交通事故後の痛み・むち打ち損傷・肩こり・頭痛・耳鳴り・めまい・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。 初診(初めて)の方はお電話にてご連絡下さい。
2019.02.06
ぎっくり腰(急性腰痛症)で来院される方が急増中です。
当院では、ここ1カ月の間で新患・再診を含め「ぎっくり腰」様の症状でご来院される患者様が急増しております。
そもそも、何をもって「ぎっくり腰」というのか、患者様にも「これはぎっくり腰ですか?」等と聞かれる事がありますので改めて定義を調べてみたところ『ぎっくり腰』とは、急に起こった強い腰の痛み(急激に起こる腰の激痛)を指す一般的な名称で病名や診断名ではない。との事でした。
したがって、痛みの感じ方は人によって様々ですのでご本人がこれまでに経験した事のない程の腰痛や耐え難い痛みと感じれば、それは「ぎっくり腰」だと考えます。 私も所見をとらせて頂き身体の状態がどうなっているか等を説明させて頂く際に「ぎっくり腰」と説明した方が患者様もご理解される事から説明の言葉として多々用います。
では、どのような状態が「ぎっくり腰」かというと、腰を捻る動作や中腰で重い物を持ち上げた時・座った状態から立ち上がろうとした際に「グキッ!!」と急激に発症し、且つ激痛のため歩行もままならぬほどの痛みを感じ大半は安静時痛(じっとしていても痛む)が生じます。また、腰痛だけでなく臀部や下肢(脚)の方へ拡がる痛み(放散痛)や同部にシビレが併発する事も少なくありません。
しかし上記のように急激に・突然に起こるとされておりますが患者様によっては1~2週間前から腰に張りや違和感を感じていた等とおっしゃる方も多くいますので前触れ(前駆症状)がある時もケースとして考えられます。
原因は、はっきりとされておりませんが急激に動かした際に筋肉や靭帯・関節包等の軟部組織が損傷を受けたり関節に負荷が加わり炎症を起こした結果痛みが発症する事と考えられ、他にも日常生活上の姿勢が悪い事や運動不足によって血液循環障害を起こし筋の柔軟性が低下した結果痛みが発症する事も考えられます。
『ぎっくり腰』になってしまったっ場合は、まず第一に安静を基本とし安静時痛や熱感があるようならばアイシングを行い、動いた際にコルセットをしていた方が楽であれば使用して頂くのも効果的ですが、コルセットはあくまでも一時的に使用するだけに留め習慣化しないように注意が必要です。(コルセットを長期的に使用すると腹筋・背筋が委縮し腰の可動範囲が狭くなり腰痛の原因になるからです) また、初期の段階では安静が大事ですが1~2週間経過後の安静は逆に腰痛を悪化させる原因となりますので無理のない範囲で動かしていく必要があります。
当院ではこの様な痛みで来院された患者様には、強い痛みが治まるまではマッサージは基本的には行いません。(腰ではなく痛みが出現していない臀部や下肢は行います)何故かといいますと、患部を揉む事で炎症症状がより増強され結果的に悪化させてしまう事もあるからです。炎症症状が強い時期は、痛みの状態にもよりますがアイシングや超音波で炎症を抑え、「鍼治療」をさせて頂きます。
鍼治療は急性期(炎症期)から行える治療手段の一つで、個人差はありますが来院時に歩くのもままならない程の状態だったのが治療後には歩けるようになっている事もあるので効果が期待できると思います。
鍼治療が初めてという方でも、当院では使用する鍼の太さを調節し刺激量も強くなりすぎないように治療させて頂きますので安心してお受け頂けると思います。
最後に、「ぎっくり腰」様の症状・痛みでも実は腰椎椎間板ヘルニアによる痛みや別の疾患・病気から出現している可能性も十分考えられますのでその事を念頭におき単なる腰痛と軽視するのではなく、評価・治療をさせて頂くよう心掛けております。症状によっては医療機関をご紹介させて頂く場合もありますのでご安心下さい。
痛みがひどくなる前に早めの受診をおすすめ致します。
交通事故後の痛み・むち打ち損傷・肩こり・頭痛・耳鳴り・めまい・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。 初診(初めて)の方はお電話にてご連絡下さい。
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