2016.11.30
耳鳴り・難聴など耳の症状には鍼(はり)治療が有効です
めまい・耳鳴り・難聴というとメニエール病という疾患が思い浮かぶ方もいらっしゃるとは思いますが、なかなか症状が良くならずお悩みの方も多いのではないかと思います。
耳鳴り・難聴の症状がでた場合、大半の方がまず耳鼻科に受診されると思います。そこではっきりとした病名・原因が分かれば治療し改善すると思いますが検査をしても異常が見当たらず、「肩の凝りが強く血液の流れが悪くなっているから・精神的なストレスからきています」と説明され整形外科を受診された方を病院勤務時代にはたくさんみさせて頂いておりました。しかし、それでも症状が中々改善されない場合が多く半ば諦めてしまう方もいらっしゃいました。
タイトルにも書かせて頂きましたが、耳鳴りや難聴などの症状には鍼(はり)治療が有効とされています。その理由としては、首や肩の筋肉の凝り・張り感・緊張が強くなり首から頭・耳の周囲の血流が悪くなり、精神的なストレスを感じ自律神経のバランスが崩れてしまう等の症状は鍼(はり)治療でアプローチできてしまうからです。 (古来より代々受け継がれている経血(ツボ)の中にも同症状に効くツボがいくつも存在しております)
治療方法は、肩から頚・側頚部や耳の周りにあるツボ(耳門・聴宮・聴会など)・自律神経系の乱れを調節してくれるツボ(頭や手にあります)に鍼(はり)治療をします。 鍼というと不安に感じる方もいらっしゃるとは思いますが、深くまで刺さなければいけない訳ではないのでほとんど痛みを感じずに治療をお受け頂けると思います。
当院では鍼治療と併用して、自律神経の調節に有効とされる星状神経節部へのレーザー照射(詳しくはこちらをクリック)や円皮鍼(こちらをクリック)を行う事でより症状が改善・持続するように治療させて頂きます。先日も女性の患者様がそのような症状を訴えられご来院され、治療後には少し変化がみられたとおっしゃって下さっていました。中々改善されない症状ですので治す事を諦められた方もいらっしゃると思いますが当院で一度治療をお受け頂く事をおすすめ致します。
治療回数は個人差があり1回で良くなる方もいますが5回~10回くらいを目安に受けて頂くと効果がでるといわれております。また症状が強い方や初めて同症状が現れた方は一度、専門家である耳鼻科を受診し、耳鼻科での検査等を受けて頂いてからご来院される方が安全かと思います。
耳鳴り・難聴以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.11.29
円皮鍼(えんぴしん)というものをご存じですか?
円皮鍼(えんぴしん)または皮内鍼(ひないしん)・置き鍼(おきばり)というものをご存じですか?
まず始めに私がオススメする円皮鍼はこちらです
通常の鍼は短くとも数㎝の長さですが、この円皮鍼は1㎝に満たないほどの長さですから鍼が怖くてできないという方にも抵抗なくお受け頂けると思います。(当院では0.6㎜を主に使用しています)
円皮鍼に関する最新記事はこちら
円皮鍼ってどんな効果が期待できるの?
円皮鍼の短い鍼ぐらいでは何も変わらないのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、皮膚の直下には痛みを感じる受容器(自由神経終末)が存在し、そこに鍼刺激を与えると痛みが緩和し筋肉の緊張を和らげてくれる効果が期待できます。また、経穴(ツボ)に刺す事でより効果的になり他にも様々な症状を抑える効果も期待できます。
使用例としては、慢性の肩こり・腰痛・各関節の痛みを和らげるだけでなく、頭痛や生理痛・喘息・耳鳴り・便秘等の症状でも使用します。
ちなみに…
フィギュアスケートの羽生選手や横綱・白鵬関なども使用しているそうでスポーツ界でも多くの選手に愛用されているそうです
円皮鍼と通常の鍼の違いやメリット・デメリットはあるの?
円皮鍼についてここまで簡単にご説明させて頂きましたが、鍼灸院で受ける鍼治療と円皮鍼には違いがあるのか、それぞれの特徴(メリット・デメリット)についてご説明させて頂きます。
メリット | デメリット | |
通常の鍼 | ・深部の筋肉にも鍼が届き強い痛みや筋肉の張りが解消される ・同時に電気を流したり、鍼を動かす手技を行えるため症状の軽減が早く即効性や直後効果が高い |
・院内での治療のため刺しておける時間が限られる |
円皮鍼 |
・刺す時の痛みが無く(ほぼ無痛)初めての方も安心して受けられる |
・鍼治療よりは直後効果、即効性が低い |
まだ他にもあるとは思いますが、大まかにいうとこのような違いになりますが、一番良いのは併用することだと思います。
例えば、腰痛や肩こり・頭痛がひどい時は当院に受診し鍼(はり)・灸(きゅう)治療をし、次回来院までの間は円皮鍼をすることで『治療効果を持続させ症状悪化を防ぐ』という様な流れが痛みや症状をコントロールするのに最適だと考えます。
貼り方は簡単…
まずは貼りたい場所(患部)をアルコール消毒
(エタノール等をコットンやティッシュに付け患部を拭く)
円皮鍼を容器から取り出す
白い紙テープの部分を持ち剥がす(不器用な方はピンセットを使うと便利です)
片面のシールを剥がして刺したい場所にフワッと置く(この時点では鍼は刺さっていません)
しっかり垂直に鍼が刺さるよう真下に向かってデコピンをする様な形で刺します
そこからもう片面のシールを剥がしておさえる
貼り終えた後、チクチクしたり違和感がなければしっかり貼れています
円皮鍼は何日貼っておけるの?
円皮鍼は何日貼っておけるの?と聞かれる事が多いのですが鍼灸師の資格を持つ先生や治療院によって多少異なりますが、当院では衛生面もふまえ長くても1週間までとさせていただきます。やはり短くとも皮膚の下まで刺さっておりますので、感染等も絶対に起こらないとは言いきれません…(使用方法を極端に誤らなければ基本的には何もありません。)
季節やその方の体質(汗っかき等)、置かれている環境でも多少異なりますが、シールがベタベタとしてきたら直ぐに剥がしましょう。
慢性的な肩こり・腰痛・つらい頭痛・女性の生理痛など婦人科疾患等様々な症状・疾患に効果的だと思いますので、そのような症状でお困りの方は当院へお気軽にご相談下さい。
円皮鍼以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
お願い!!
当院はInstagramでも身体に関する内容を中心に投稿しております。当記事が少しでもお役に立てたのであれば是非フォローして頂けると幸いです。こちらから直接ご連絡する事はありませんが、何か気になる事やご相談事がありましたらメッセージにてお気軽にご連絡下さい
円皮鍼に似たアイテム『刺すヒアルロン酸』をご存知ですか?
2016.11.28
手の舟状骨骨折の固定・治療法について
前回、手の舟状骨骨折について(詳しくはこちらをクリック)ご説明しましたので今回はその固定法・治療方法についてご説明させて頂きます。
治療方法は、安定型とされるものは保存療法の適応となりますが、前回お話したように骨の癒合(治り)に時間がかかりやすく悪条件が揃えば骨が癒合しない場合もありますのでその場合は手術適応となります。手術適応となる条件は
□レントゲン上で、骨片のズレが1㎜以上あるもの
□他手根骨の脱臼など損傷に伴う舟状骨骨折
□骨折部が舟状骨の近位部で骨癒合が期待できないもの 等です。
安定型とされるものは保存療法となりますが固定期間が他の骨折に比べ長期を要します。
骨折部が遠位1/3部:6週間
中央1/3部:8~10週間
近位1/3部:13週間
が平均的な期間ですので4週間で1カ月と計算した場合、最長の13週間というのは3カ月以上固定しなければいけないという事になります。以前にもお伝えしましたが、手指の腱の癒着は3週間前後で始まるといわれていますので、どんなに癒着しないように気を付けていても3カ月間固定すれば腱の癒着が生じ、関節拘縮は必ず起きてしまいます。そういったこともふまえ早期から動かし関節拘縮に陥らないようにするためにも手術が選択される場合もあります。 ちなみに橈骨下端骨折(一般的な手首の骨折)は4~6週間・早いものであれば3週間で固定が外れるものもあります。このことからもいかに舟状骨骨折が治りにくいかがお分かりになると思います。
固定範囲で重要な事が拇指(親指)のIP関節(親指の第1関節)手前まで固定するという事です。他の手関節周辺の骨折の場合は親指を固定する事はなく固定後も拳を握れるくらいの範囲の固定で済みますが、舟状骨は親指を動かすと連動して動いたり負担がかかるとされているため固定します。 (腕から手首・親指を固定されている方を見かけたらその方は舟状骨骨折の可能性が高いです)
以上の事からも舟状骨骨折は難治例が多く治療しづらい所です。
当院では舟状骨骨折の疑いが所見(臨床症状やエコー)としてみられる様であればレントゲン検査をお受け頂くために医療機関をご紹介させて頂きますので安心して受診ください。
また舟状骨骨折と診断され治療しいる又は治療が終了しているが、関節拘縮が強く硬くて動かせない・動かすと痛む方は拘縮治療をお受け頂く事をおすすめいたします。時間が経過すればするほど関節の硬さは治りが遅くなるため、お早目に受診下さい。
手の舟状骨骨折以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.11.26
手の舟状骨骨折(Scaphoid Fx)について
今回は橈骨下端骨折(詳しくはこちらをクリック)程は多くないですが、手根骨骨折の中で最も頻度が高い骨折である舟状骨骨折についてご説明させていただきます。 この舟状骨骨折のポイントとしては、骨折が見逃されやすく部位によっては骨のくっ付きが悪く、不適切な治療により偽関節(ぎかんせつ)に陥る場合がある事です。 舟状骨はその名の通り「船」のような形をしており、ちょうど手首の関節付近・親指側に位置し他の手根骨とくっついているため関節軟骨で覆われている部分が多く血液供給は、軟骨に覆われていない遠位(親指先側)から受けています。 受傷機転は、転倒・転落などにより手をついて受傷することで、どちらかというと手首が親指側に向いた状態(橈屈位)で手を付くとこの骨が周りの骨に挟まれて骨折する場合があります。
症状としては、snuff box(嗅ぎタバコ窩)という親指の付け根のくぼみの部分に一致した圧痛・自発痛を認め、手関節の運動痛(特に背屈・橈屈)(手首を起こす・親指側に曲げる運動)があり、皮下出血(内出血)や腫脹は手首から親指付近を中心にみられ、握手するような姿勢をとると痛みが増強されます。
最初にお伝えしたポイントの中で骨のくっ付きが悪い(治りが遅い)・偽関節に陥るとありましたが、その理由がこの血液供給(栄養血管)の悪さが原因とされており、舟状骨の折れる(骨折線の入る)場所が血液供給の乏しい所ほど治りが遅く骨癒合に時間を要し、最終的に偽関節(骨が癒合せず元々は関節でなかった場所があたかも関節のようになってしまうこと)に陥る場合があります。(関節軟骨で覆われている部分が多いと仮骨形成に不利という事も理由であります) 要するに折れると悪条件がそろっていて大変な骨という事です その中でも特に治りが悪い場所とされているのが近位1/3部(指先側ではなく腕側)で、なぜかというとここの部分は血液が遠位(末梢)から流入するために修復に必要なだけの十分な栄養が届きづらいためです。
もう一つのポイントとなる見逃される・見落としが多い理由は、レントゲン上で発見できない事があるからです。レントゲン撮影の際、基本はAP (正面像) Lat(側面像)の2方向で撮影される事が一般的ですが舟状骨骨折の場合はその2方向だけでは骨折線が分かりづらく骨折を見落としてしまうケースもあります。ですのでケガの様子から舟状骨骨折が疑われる場合は4方向(斜位・逆斜位像)撮影する必要があります。また、骨折の初期にはレントゲン上には写らない事があり、2~3週間後に再度撮影すると骨折線が写る場合もありますので、注意が必要です。 早期に判断するにはMRIであれば初期の段階でも骨折線が写りますので有効です。
このような事からレントゲンを撮っても異常なしとされ「捻挫」と判断され見落とされてしまい、後に後遺症として辛い思いをされる方もいらっしゃいます。
上記の様な理由から舟状骨の骨折は難治性の場合もあり手の外科専門医のところに受診頂く場合もあります。
転んで手をついた際に、手首周辺が腫れていたり握手をするような動き・拳を握るような痛みがある際はお早目に当院へ受診下さい。
次回は舟状骨骨折の固定方法や治療について載せさせて頂きます。
手の舟状骨骨折以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.11.25
身体表現性障害という病気をご存知ですか?
当院では、保険治療・自費治療のどちらでも当然ですが問診表にご記入頂き、その問診表を基にお話を聴き所見をとらせて頂いております。
先日、ご来院された患者様にいつもの手順で問診表の記入をお願いしました。その後、確認のために問診表をみてみると痛む部位に「〇」を付けて頂く項目があるのですが、前面部・後面部の両面の人体図が大きく「〇」で囲まれていました。
私も最初は「ん?」と思いましたがその下の既往欄のところに「身体表現性障害」とかかれており納得がいきました。
「痛い部位に「〇」を入れてください」に対して、身体全体が痛いという事で人体図の全てを「〇」で囲んで下さったのです。
この「身体表現性障害」とは、痛みや吐き気、シビレなどの自覚的な身体症状があり日常生活にも支障をきたしているにも関わらず、各種検査をしても異常がみられず器質的な痛みではなく、心理的要因によって身体に様々な症状が現れる障害の総称の事をいい5つのタイプに分けられます。
男女比では女性の方が圧倒的に多く、20~30歳前後から発症し難治性で完治する事が難しく長期化することが多いです。 医療機関で「身体表現性障害」と診断を受けられた患者様に共通していえることは、過去に辛い経験をされたり、多くの悩みを抱え精神的なストレスが溜まっていて症状の事や人間関係・職場環境等についてお話を伺うとご自身でも止められない程に話し始める方が多いように感じます。 このストレス社会と言われる現代ですのでストレスや悩みが一つもない。という人の方が少ないくらいですので決しておかしなことではありませんが、それに伴って身体のいたる所に日常生活に支障をきたすほどの痛みや様々な症状が数多く出現する人はあまりいないと思います。
器質的には問題が無く精神的なストレスなどが原因で身体に症状が現れるので、痛む部位や痛みの種類などが日によって違い、昨日は歩けないくらい腰が痛かったが今日は痛みがなく歩けるがシビレがひどい・他の部位が動かせないくらい痛む…等と通常では考えられない様々な訴えをされる事が多いため周囲の人からも理解されず医療機関に受診しても異常がないため冷ややかな対応をされ辛い思いをされる方もたくさんいらっしゃると思います。
その様にして医療機関を転々としどこへ受診しても理解してもらえない・治らないという事もあり鍼灸治療等を希望される患者様が稀に受診下さいます。
その際に大切な事は、
□患者様の訴えをしっかりと聞き辛さを少しでも理解する
□完治が理想的だが、完全に治すという目標ではなくある程度の持続的な痛みに対処できるようになる事を目標とする (完治するという目標はハードルが高く余計にプレッシャーに感じてしまう)
□治療内容は患者様本人の満足度・効果が高いと感じるものを選択する
□プラセボ効果を活用
□あまり力みすぎず、ほどよい軽さで接し患者様に緊張や不安を感じさせないようにする
事です。鍼灸治療は自律神経系の調節にも有効とされていますので効果が期待できるものだと思います。
一見、精神的なストレスが原因で上記の様な症状が出現するなど考えられないと思う方もいらっしゃるとは思いますが実際にこのような病名を告げられ何年も一人で苦しんでおられる方がいらっしゃるのも事実です。
むしろ今後、このような事が原因で身体の不調を訴える方がもっともっと増える可能性も考えられます。その時は可能な限り一人で悩まず周囲の人たちに相談してください。
当院では、このような器質的な痛みではないような症状には鍼(はり)・灸(きゅう)治療やレーザー治療を行い治療させて頂きます。痛みや悩みなどで長年辛い思いをされていらっしゃる方がおられましたら当院へお気軽にご相談ください。
この様な疾患以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
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