2016.12.03
上腕二頭筋長頭腱断裂(LHB rupture)
以前、上腕二頭筋長頭腱炎について(詳しくはこちらをクリック)書かせて頂きましたが、上腕二頭筋長頭腱が断裂(だんれつ)してしまった患者様が来院されましたのでこちらのケガについてご説明させて頂きます。
その女性の患者様は元々当院にて治療をさせて頂いておりました。以前からいわゆるママさんバレーを長くつづけられていて(しかも強豪チーム)部活をやっている学生顔負けなくらいに意識が高くとても遊びとは言えないくらいの競技レベルという印象でした。 数年前にMRIを撮り、肩のインナーマッスルである腱板(けんばん)といわれる筋肉を断裂していると整形外科で診断され、その後他の医療機関等でも治療をしておりましたが症状が改善されなかったため当院に受診されました。
肩の関節の安定性に関与する筋肉は腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)が主ですが上腕二頭筋長頭腱(以下LHB)も同じ役割を担っています。ですのでこの患者様の場合は腱板が断裂し機能が低下しているためよりLHBにかかる負担は大きかったと思います。 今回の受傷機転はバレーの試合中、ボールを思い切りアタックした際に肩周辺部に「ズキッ」と痛みが走りその後はプレーできず、試合はもちろん帰りの運転さえできずに帰られたそうです。(この一度のアタックで痛くなったという事は重要なポイントです)
その後皮下出血(内出血)が広範囲にみられたため医療機関に受診して頂きドクターに「断裂」と診断をされたそうです。
手術はすすめられなかったこともあり保存的治療(手術しないこと)を希望されておりますので、断裂してしまった筋肉以外でカバーするかたちになりますが、腱板断裂もしていてLHBの断裂も加わりより難易度の高い症例だと思います。
今はまだ炎症症状が強く痛みも強いため超音波等で鎮静化させ、積極的な運動やエクササイズは控えて安静にして頂き、徐々にスポーツ復帰に向けて残存する筋肉を強化し、周囲の関節の可動性をつけ少しでも肩周辺に加わるストレスを軽減させることが大切です。
治療や評価方法等は次回ご説明させて頂きます。
エコー上でもしっかりと断裂像が確認できました
☆☆☆皮下出血・エコー画像を詳しくみたい方はこちらをクリック☆☆☆
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