2017.02.22
半月板損傷(断裂)について~その2
前回、半月板損傷について載せさせて頂いたので今回はもう少し詳しく書かせて頂きます。(半月板損傷のエコー画像はこちらをクリック)
この患者様は5年前にも半月板を損傷し縫合手術をされておりましたので通常の人よりは損傷のリスクが高かったと思います。ですのでケガをしていない方では何ともないような動作・負荷(車の後部座席のモノを取ろうと後ろを向いた)でも傷めてしまったのだと考えられます。
通常ではその様な動作で膝が大きく腫れるほど半月板が損傷する事は考えにくい(微細損傷はあると思いますが…)ですが、手術をするほどの損傷が以前にあったため半月板の形や動きが多少異なり損傷しやすい状態であったためこのような症状が現れてしまったのだと思います。
エコー(超音波観察装置)では、水平断裂が疑われるような画像が確認できました。
我々、柔道整復師・鍼灸師は医師でないため診断はできませんのでこのような所見がみられ半月板断裂が疑われる場合は医療機関へご紹介させて頂きMRI等を含めご判断して頂きます。
仮に断裂していた場合はそのまま手術せず保存療法で様子を見る場合もありますが、保存療法で何度も水が溜まってしまう・半月板が引っかかって膝が動かない(ロッキング)・大きく損傷・断裂したものについては自然治癒する事は難しく、スポーツ選手や活動期の方の場合は手術しなければ完治は難しいと思います。
手術には断裂した部分を縫い合わせる縫合術と半月板そのものを取り除いてしまう切除術(部分切除・全摘出術)があります。そのあたりの選択は損傷場所・度合いやドクターのご判断で違うとは思いますが、なるべくは全摘出せず温存した方がいいといわれておりますが、縫合術の場合は再断裂の可能性が高くリハビリ期間も少し長くかかる等のデメリットも存在します。
今回の患者様は、縫合術を一度お受けになっている事から直ぐに手術という選択肢は考えられていらっしゃらなかった様子でしたのでこちらで治療させて頂きました。 腫れが出ている時点で固定や松葉杖歩行の必要性をお伝えしましたが、仕事の都合もあり希望はされませんでした。
初期治療はアイシングや超音波治療器にて炎症を抑え、その後患部にレーザー治療等で組織の治癒促進を図り(半月板の外側1/3部分は血液供給がありますが内側は血液供給が無いため自然治癒は期待できません)ながら関節の拘縮が起きないよう少しずつ可動域訓練を開始していきます。
患部以外では予防も含め、膝への負担を軽減させるため股関節や足関節の可動性や柔軟性を高める等も重要となります。
ちなみに初期の疼痛・痛みを抑えるためには鍼(はり)治療も効果的です。
一言で半月板損傷といっても手術が必要なケースから保存療法で改善するケースもありますのでその様な症状・痛みでお困りの方は当院にご相談下さい。
肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。 初診(初めて)の方はお電話にてご連絡下さい。
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