2016.09.15
磐田南高校トレーナー活動
今週の活動報告をさせて頂きます。
今回は新たに坐骨結節部の痛みが主訴の選手をケアさせていただきました。
坐骨というのは文字通り「座る」ときに床にあたる骨で、大腿部で有名なハムストリングスという筋肉が付着している場所が坐骨結節といいます。
この部位は剥離(はくり)骨折を起こしやすく、代表的な例でいうとハードルを跳び越えるのに足を高く上げた時、筋肉の収縮力により腱が牽引されて骨が引き剥がされます。
症状としては歩行時痛・骨折部の圧痛(押した時に痛む)・ハムストリングスに強い抵抗をかけると骨折部が響くように痛い等です。そのほかにも受傷時に「ボキンッ」と音がした等と訴える事もあります。
今回は痛めた理由がセルフストレッチをしている際に痛めた という事でしたので骨折するほどの力が加わったようには考えにくいため付着部炎ふちゃくぶえん)と判断して治療させて頂きました。
しかし坐骨結節部(骨)にも圧痛がみられたため要経過観察として痛みが続く様であればエコーで評価し骨折の疑いがあれば一度レントゲン検査を受ける様お伝えしました。
私達、人間の身体には「絶対」はありません。
それでも診させて頂く以上、少しでも精度の高い評価・判断する事が大切ですのでその事を肝に銘じて日々の業務に臨んでいます。
他にも肘の痛み・腰の痛み・張りが強い選手等もいたので私の治療で少しでも選手たちが良いパフォーマンスを出せる様に頑張ります。
2016.09.13
上前腸骨棘剥離骨折(ASIS-avulsion-fx)
先日、骨盤部の上前腸骨棘部の剥離骨折を起こした患者様が来院されました。
剥離骨折(はくりこっせつ)とは腱や靭帯は骨に付着しておりそこへ何らかの原因で力が加わり、その腱や靭帯が引き伸ばされて付着部に牽引力が働き骨が剥がれる事をいいます。
骨盤部の剥離骨折で多いのは上前腸骨棘・下前腸骨棘・坐骨結節部で、多少の違いはありますが、どの骨折も急激に力が入った際に骨折します。
スポーツ中の動作でいえば、陸上競技のスタート時・ハードルを飛び越える際に足を持ち上げた時・サッカーのキック時等です。
当然ですが、力を入れた際に毎回骨折する訳ではなく筋肉の柔軟性が低下していたり、疲労により負担がかかる状態・もともと体が硬い場合に起こります。
今回の骨盤骨骨折の場合はスポーツで遭遇する事が多く、まだ骨が弱い成長期に多いため10代の学生に多くみられ、力が強い男子の右足に多いとされていますが左右どちらの場合もあります。
症状としては、突然の疼痛が出現し、場合によっては歩行困難となり患部の筋の緊張を緩めるような特異的歩行をして来院する事が多いです。
今回の上前腸骨棘部剥離骨折の場合は、皮膚の直下に骨があるため割と内出血が出現し腫れもみられます。
痛めた際の受傷機序・訴え・歩行を見させて頂き上前腸骨棘か下前腸骨棘のどちらかの骨折を疑い、エコーで観察してみたところ上前腸骨棘部に不正像がみられたため剥離骨折だと判断致しました。
このケガの場合は1~2週間は松葉杖歩行にて足の負担を減らしその後、レントゲン検査で仮骨(新しい骨)が出てきたら徐々荷重やリハビリの内容を変更していきます。
当院では少しでも早く復帰して頂くために超音波治療器や近赤外線レーザーを照射し骨の癒合(くっつきを早めます)を早める様治療させて頂きます。
当然、再発しないように筋肉等軟部組織の柔軟性を高める事が重要です。
2016.08.31
手の掌側板損傷
本日、手の中指を突き指したとの事でご来院された方がいらっしゃいました。 ボールが手に当たり反対方向に引っ張られ痛めた。との事でした。 指のケガは腫れる場所・内出血が出る場所である程度、どこの部位が損傷しているかが分かります。 今回の患者様の場合、ボールが指に当たり手の甲側へ指が引っ張られた。という受傷機転と内出血がPIP関節(第2関節)部の掌側(手のひら側)に見られたため、掌側板損傷(しょうそくばんそんしょう)・中節骨基底部剥離骨折(ちゅうせつこつきていぶはくりこっせつ)を疑いました。 この内出血の出方は典型的なもので、突き指をした。と来院された方によく見られる症状です。 この様な症状をただの突き指と判断し、そのままにすると中々腫れや痛みが治まらなかったり、指が曲げられなくなる可能性もあるので注意が必要です。 今回の患者様はエコーで確認したところ、剥離骨折の所見が見られなかったためアルフェンスシーネで固定させて頂きました。 通常であれば、2週間前後固定をして、徐々に可動域訓練をしていき、押した時の痛みがなくなり、ストレステストも陰性になれば治癒となります。 当院では固定の管理も含め、なるべく頻繁に来院して頂き治療することで、1日も早く回復する様心がけております。 軽い突き指だと軽視せずしっかりと治療する事をおすすめ致します。 何かお困りの方は当院にご相談ください。
2016.08.29
肩のインピンジメント症候群(impingement syndrome)
野球の投球時の痛み・バレーのスパイク時の痛み・テニスのスマッシュ時の痛み等、オーバーヘッドスポーツではよく起こる肩の痛みの代表的なものでimpingement syn(インピンジメント症候群)というものがあります。
インピンジメントとは「衝突する」という意味で、上肢の拳上に際し肩峰と烏口肩峰靭帯からなるC-A arch(C-Aアーチ)や腱板(けんばん)や肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)との衝突により痛みが出現する病態の総称といわれております。
原因として考えられているものは様々で、投球等痛む動作をやめるか、原因を究明し取り除かなければ一定の進行性変化(いつまでも治らない)をたどります。学生・スポーツ選手が投球等の動作をやめるという事はその競技を辞めるということなので簡単ではないと思います。そうなれば痛みの原因を取り除く事が大事になってきます。
原因として挙げられるものとしては先天的な骨の形態や角度・外傷後の変形や骨棘の形成・肩峰下滑液包の肥厚・肩峰下滑液包の癒着や腱板損傷・腱板筋群の筋力低下・僧帽筋の筋力低下や姿勢などの肩甲胸郭関節の問題・拘縮等の軟部組織の問題などがあります。
始めの3つに関しては外科的な処置(手術)が適応となりますが、それ以降のものは、腱板(インナーマッスル)や僧帽筋・肩甲骨周囲の安定性・筋力強化や胸椎の過度な後弯や猫背などの姿勢改善・肩後方部分の拘縮(かたさ)などを治療する事により保存療法(手術はしない)で取り除く事が出来ます。
当院では、腱板(インナー)強化を図るためにチューブトレーニング(cuff Y ex)や肩甲骨周囲筋の安定性には体幹トレーニング・猫背など姿勢改善には整体・肩後方の拘縮、癒着には剥離操作などの手技でアプローチしていきます。当然、炎症症状が強く出現している場合は、超音波治療器・鍼等で鎮静化させ強い痛みを和らげた後で原因となる箇所を取り除きます。
部活等で肩の痛みが続く方や痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
2016.08.05
磐田南高校、野球部のトレーナー活動
今月より、ご縁があり磐田南高校・野球部の選手のメンテナンス・ケアをさせて頂く事になりました。
夏の大会が終わり、この暑さの中また来年に向けて練習に励んでいる選手たちを見ているとこちらまで気持ちがアツくなってしまいます。この夏の時期は特に練習量が増える事がどの部活でも多いと思いますが、それと同時にケガや痛みを訴える選手が多くなってきます。
技術の向上・レベルアップをする上で一番の妨げになるのが、ケガをして練習が続けられない事だと思います。ケガをしてしまった場合はなるべく早く復帰してもらえるようにサポートする事が私どもの役目だと思っておりますが、ケガを予防し未然に防ぐことができたら更に選手にとってはいい事ですので、そこを目指してサポート・ケアさせて頂いております。
一見、練習に参加でき問題が無いように見えても、それぞれの選手一人ひとりに筋肉の張りや痛み・疲労が存在しているため、そのまま放置しておくとケガにつながり場合によっては長期にわたり治療が必要となり練習に参加できない事もあるため、一人ひとりの症状をチェックしその選手にあった最善のケア・治療をする事が大切です。
当然、練習の量・質を上げることにより上達し、チームとしても強くなるわけですが、体への負担が多くなり疲労がたまることでそういったケガや傷害がも増えてくるため、そのバランスが保たれるよう・崩れないように少しでもお手伝いができたらうれしい限りです。
スポーツ分野だけでなく他の痛みや悩みがありましたら当院へご相談ください。
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