2016.08.29
肩のインピンジメント症候群(impingement syndrome)
野球の投球時の痛み・バレーのスパイク時の痛み・テニスのスマッシュ時の痛み等、オーバーヘッドスポーツではよく起こる肩の痛みの代表的なものでimpingement syn(インピンジメント症候群)というものがあります。
インピンジメントとは「衝突する」という意味で、上肢の拳上に際し肩峰と烏口肩峰靭帯からなるC-A arch(C-Aアーチ)や腱板(けんばん)や肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)との衝突により痛みが出現する病態の総称といわれております。
原因として考えられているものは様々で、投球等痛む動作をやめるか、原因を究明し取り除かなければ一定の進行性変化(いつまでも治らない)をたどります。学生・スポーツ選手が投球等の動作をやめるという事はその競技を辞めるということなので簡単ではないと思います。そうなれば痛みの原因を取り除く事が大事になってきます。
原因として挙げられるものとしては先天的な骨の形態や角度・外傷後の変形や骨棘の形成・肩峰下滑液包の肥厚・肩峰下滑液包の癒着や腱板損傷・腱板筋群の筋力低下・僧帽筋の筋力低下や姿勢などの肩甲胸郭関節の問題・拘縮等の軟部組織の問題などがあります。
始めの3つに関しては外科的な処置(手術)が適応となりますが、それ以降のものは、腱板(インナーマッスル)や僧帽筋・肩甲骨周囲の安定性・筋力強化や胸椎の過度な後弯や猫背などの姿勢改善・肩後方部分の拘縮(かたさ)などを治療する事により保存療法(手術はしない)で取り除く事が出来ます。
当院では、腱板(インナー)強化を図るためにチューブトレーニング(cuff Y ex)や肩甲骨周囲筋の安定性には体幹トレーニング・猫背など姿勢改善には整体・肩後方の拘縮、癒着には剥離操作などの手技でアプローチしていきます。当然、炎症症状が強く出現している場合は、超音波治療器・鍼等で鎮静化させ強い痛みを和らげた後で原因となる箇所を取り除きます。
部活等で肩の痛みが続く方や痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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