2023.03.29
耳なりや難聴で鍼灸治療を受ける際の注意点を1から徹底解説
耳なりや難聴で鍼灸治療を受ける際の注意点を1から徹底解説

耳鳴りや難聴は鍼灸治療が効果的という事は前回の記事でお話させて頂きましたが、当院へ受診頂く際の注意点がありますのでご説明させて頂きます。
尚、この記事をお読み頂く場合は前回の記事と併せてお読み頂くと分かりやすくなっておりますので、お時間に余裕のある方は先に前回記事からご覧ください。
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では、ここから解説させて頂きます。
耳なりや難聴が発症したら医療機関に受診

耳鳴りや難聴は、ある日突然に発症する(急性)場合と何となく音がする・聞こえにくい等といった症状が数回続き、その後頻繁になっていくような徐々に発症(慢性)する場合があります。この2つのうち突然発症する急性の耳鳴りや難聴は脳卒中等の危険な病気が潜んでいる可能性があるので早急に医療機関へ受診した方が良いですが、どちらにしてもまずは医療機関へご受診頂く事をお勧め致します。
当院にも同様の症状でお悩みの患者様が多くご来院されますが、ほとんどの方が発症後に当院へ直ぐに受診される事はなく医療機関を転々とされる中で当院へたどり着くケースが多いのです。
通院例…
- 耳なり、難聴が発症
- 耳鼻科や脳神経科へ受診し各種検査をするも異常なし(首や肩の凝り・ストレスによる自律神経の乱れが原因では?と説明を受ける)
- 整形外科へ受診し、レントゲン他各種検査異常なし、リハビリ等を受ける
- 症状が改善しない為、ネットで検索し鍼灸が有効と知る
- 鍼灸院(当院)へ受診
上記、通院例の様な順序を経て当院へ受診される事が多くみられます。ここで注意して頂きたい点は、発症直後は耳鼻科や脳神経科に受診する事です。なぜなら、耳鳴りや難聴は聴神経腫瘍他、脳腫瘍や脳卒中の危険性や脳内の病気、耳鼻科領域の病気の症状として出現する場合もあるからです。
ですが、ほとんどの患者様は検査しても特に異常はなく肩こりやストレスからくる自律神経の乱れが原因ではないか?と説明を受け薬を処方され様子見。という事が多いと思います。
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耳なり・難聴の原因は未だに分からない事が多いけど怖い病気が潜んでいないかを検査する事は大切だね
耳鳴り・難聴症状は早期治療が重要

当院へ受診された患者様からのお声で多いのが、「鍼灸治療を受けるタイミングが分からなかった」という事です。受診・治療開始するタイミングとしては、医療機関(耳鼻科等)へ受診し各検査をお受け頂いた後は早期治療する事が改善率向上につながってきます。
ここで、当院へご来院された患者様の一例をご紹介させて頂きます。
磐田市在住、50歳代女性
突然、片耳が聞こえづらくなり耳鳴りを感じる様になったため、近隣の耳鼻科へ受診。
各種検査を受け、ある一定の音域が聞こえていないが大きな病気はなく、ストレスからくる自律神経の乱れや首や肩の凝りからきているのでは?と説明を受ける。
耳鼻科受診日から三日後に当院へ受診し、鍼灸治療等を受ける。
鍼灸治療翌日の朝、耳鳴りがしていない事に気付き、体感的には難聴も回復した。
耳鼻科へ1週間後に再受診し聴力検査を受け、初診時に聞こえていなかった音域も聴こえる様になり検査上でも異常なしと説明され、翌週に再受診し特に異常が見られなかったため終了した。
上記の患者様はこの時が初発症状であり、耳鼻科領域の病気もなく首肩の周りの凝り・血行不足が原因と推測、早期治療が行えた事が改善までの期間が短くなったのではないかと考えます。もちろん全ての患者様が直ぐに改善するばかりではありませんが、早期治療が大切な事は確かだと思います。
突発性難聴について

突発性難聴は、突然片方の耳(極稀に両耳)が聴こえない・聴こえづらくなる原因不明のものの総称で好発年齢は40~60歳代です。
原因は未だにはっきりと解明されていませんが、血流障害やウィルス感染が原因ではないかと考えられ、ストレスによる自律神経の乱れや過労・睡眠不足等も関連しているのでは?とされています。
突発性難聴と診断されると、まずステロイド薬を経口または点滴にて投与(症状によっては入院)します。そこから症状に合わせて薬の量や種類を変更し様子を見ますが、高気圧酸素療法(医療用酸素カプセル)も一定の効果が期待できるため医療機関にて勧められる場合もあります。
当院にも突発性難聴と診断され入院治療(ステロイド薬を点滴投与)を終え、退院後、高気圧酸素療法の通院と並行して受診される患者様もいらっしゃいます。こちらも鍼灸治療をお受け頂くタイミングとしてはなるべく早い方が良いと考えております。
ちなみに…
突発性難聴と診断された場合は、各都道府県により多少異なりますが医療費助成の対象となる事があるのでお住いの県ホームページにてご確認下さい
耳鳴りや難聴は鍼灸治療でよくなるの?

当記事をお読み頂き、初めて鍼灸治療が耳なりや難聴に有効?という事を知った方もいらっしゃるかもしれませんが、WHO(世界保健機関)でも鍼灸治療が有効な疾患の中にも提唱されておりますし、ストレスや自律神経の乱れ、肩こりからくる血流不足が原因と考えられる場合は改善が期待できると思います(100%治るというわけではありません)ので、同様の症状でお悩みの方は一度お受け頂く事をオススメ致します。
ストレスは万病の元

耳なりや難聴に限らず、過労や睡眠不足・精神的ストレスは万病の元といっても過言ではなく、コロナ禍以降、それらが原因で体調を崩されて当院へ受診される方が増えましたが耳鳴り・難聴が理由でご来院される患者様が多いです。
性格や生活環境、職種等は十人十色ですから一概にはいえませんが、ストレスは極力溜めず、過労気味であれば意識して休暇をとる、睡眠時間を増やす、適度な運動をする等してリフレッシュすることも大事だと思います。
耳なりや難聴で鍼灸治療を受ける際の注意点を1から徹底解説まとめ

耳なりや難聴(突発性難聴)が発症し鍼灸治療をお受け頂くまでにして頂きたい事について説明させて頂きましたので、まとめさせて頂きます。
まとめ
- 耳なり、難聴が出現した場合、まずは耳鼻科や脳神経科等医療機関へ受診
- 急性(突然)発症する場合は、脳卒中等の重篤な病気が潜んでいる可能性がある
- 医療機関へ受診し各検査を受け、特に大きな異常が見られなかった場合、なるべく早く鍼灸治療を開始する事で改善率向上
- 突発性難聴は原因がはっきり解明されていないが、ウィルス感染や血行障害説の観点からステロイド薬を経口または点滴投与、高気圧酸素療法も有効とされている
- 突発性難聴は難病指定(特定疾患)されており県から医療助成を受ける事ができる(県ごとによってことなる)
- 睡眠や食事、適度な運動等の生活習慣の見直しや精神的なストレスを溜めない、適度な休息をとる等も大切
ここまでお読み頂きありがとうございました。もし耳なりや難聴等の症状でお悩みの方、当院で治療を受けてみたい場合はお気軽にご連絡下さい。
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