2016.09.14
有痛性分裂膝蓋骨(bipartita-patella)
先日、有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)(bipartita-patella)様の症状を訴え来院された方がいらっしゃいました。
思春期に多いオスグッド病や膝蓋腱炎(ジャンパー膝)等に比べ発生頻度は少ないですが、割とみられる疾患ですが分裂膝蓋骨の原因は未だに定説はなくはっきりとは分かっておりません。
分裂膝蓋骨は無症候性であれば問題にならないが、痛みを伴う事で有痛性分裂膝蓋骨として治療の対象となります。
臨床症状としては、患部の腫脹・膝も曲げた際の痛み・叩打痛(tapping pain)(膝のお皿の中心を叩くと分裂している部位が響くように痛む)がみられます。その他にも、膝の不安定感・膝くずれといい「ガクンッ」と膝が外れる時がある等の症状を訴える方もいらっしゃいます。
一般的にレントゲン上の分裂形態はSaupe分類が有名で、このⅢ型(外上縁)が75%を占め、有痛性へと移行しやすいとされています。

この有痛性分裂膝蓋骨は成長期におけるスポーツ障害として広く知られており、ほとんどの症例が保存的治療(手術せずに)で軽快するといわれていますが、痛みが長引くとスポーツを中止しなければいけない場合もあります。
有痛性へと移行しやすいⅢ型の膝蓋骨(お皿の骨)の外上縁には大腿四頭筋の中の外側広筋(がいそくこうきん)という筋肉が付着しており、その筋肉が疲労や運動量の増加により硬くなり柔軟性が低下する事によりお皿の骨を上方に引っ張り上げてしまい痛みをより増強させてしまうといわれているため、いかにその牽引力を緩めるかが大切になってきます。
当院では、少しでも早く痛みが軽減するようストレッチや超音波・レーザー治療以外にもテーピングでのサポートや姿勢調整等でアプローチさせて頂きます。
この様な症状でお困りの方やスポーツ復帰できずに辛い思いをされていましたらお気軽にご相談ください。

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