2016.09.13
上前腸骨棘剥離骨折(ASIS-avulsion-fx)
先日、骨盤部の上前腸骨棘部の剥離骨折を起こした患者様が来院されました。
剥離骨折(はくりこっせつ)とは腱や靭帯は骨に付着しておりそこへ何らかの原因で力が加わり、その腱や靭帯が引き伸ばされて付着部に牽引力が働き骨が剥がれる事をいいます。
骨盤部の剥離骨折で多いのは上前腸骨棘・下前腸骨棘・坐骨結節部で、多少の違いはありますが、どの骨折も急激に力が入った際に骨折します。
スポーツ中の動作でいえば、陸上競技のスタート時・ハードルを飛び越える際に足を持ち上げた時・サッカーのキック時等です。
当然ですが、力を入れた際に毎回骨折する訳ではなく筋肉の柔軟性が低下していたり、疲労により負担がかかる状態・もともと体が硬い場合に起こります。
今回の骨盤骨骨折の場合はスポーツで遭遇する事が多く、まだ骨が弱い成長期に多いため10代の学生に多くみられ、力が強い男子の右足に多いとされていますが左右どちらの場合もあります。
症状としては、突然の疼痛が出現し、場合によっては歩行困難となり患部の筋の緊張を緩めるような特異的歩行をして来院する事が多いです。
今回の上前腸骨棘部剥離骨折の場合は、皮膚の直下に骨があるため割と内出血が出現し腫れもみられます。
痛めた際の受傷機序・訴え・歩行を見させて頂き上前腸骨棘か下前腸骨棘のどちらかの骨折を疑い、エコーで観察してみたところ上前腸骨棘部に不正像がみられたため剥離骨折だと判断致しました。
このケガの場合は1~2週間は松葉杖歩行にて足の負担を減らしその後、レントゲン検査で仮骨(新しい骨)が出てきたら徐々荷重やリハビリの内容を変更していきます。
当院では少しでも早く復帰して頂くために超音波治療器や近赤外線レーザーを照射し骨の癒合(くっつきを早めます)を早める様治療させて頂きます。
当然、再発しないように筋肉等軟部組織の柔軟性を高める事が重要です。
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