2016.06.18
足底腱膜炎 Aponeurosis plantaris
足首を捻り外くるぶしの痛みと足の裏側の痛みを訴えて来院された患者様です。
症状としては、足底の特に踵(かかと)付近の痛みがあり歩き出しの第一歩目が激痛とのことでした。
足底部の痛みとして考えられるのが、今回の足底腱膜の痛みや、腰からくる神経痛、小学生であればsever病(いわゆる成長痛)のあたりをまず念頭に問診を進めていきます。(他にも幾つか考えられる疾患がありますが割愛)
今回の場合は、70代女性のためsever病は除外され残りの、腱膜の痛みか腰からの痛みかにしぼられました。腰付近にも痛みがあったため神経による痛みも考えられましたが、各種徒手検査にてその様な徴候はみられませんでした。
患者様の話を聞いていくと、「朝起きた時にベッドから起き上がる際の一歩目で足の裏側をズキンッと針を刺されたような痛みがでる」とおっしゃっておりこの言葉がでた時点で足底腱膜炎を、より強く疑います。
(患者様の声を聴くことは原因を探る近道となりますので大変重要です。)
問診後に触診し、足底腱膜炎特有の症状である圧痛(押された時の痛み)や疼痛が確認できたためこの痛みだと判断致しました。
足底腱膜炎とは、踵骨付着部(かかとの辺り)において腱膜(すじ)の繊維の微細損傷を生じて炎症を起こすためと考えられており、スポーツによる使いすぎ(over use)や加齢性変化(高齢者)が原因となる症例が多く、先ほども述べたように朝の起床時の一歩目に踵(かかと)付近の疼痛が足底腱膜炎の決め手となります。急激な体重増加・過度な運動・長時間起立・痛風・関節リウマチ・ふくらはぎから足底の筋肉のツッパリ感・偏平足など特徴的な足の骨格などが発症の因子としていわれております。
治療プランとしては、急性期(炎症が強い場合)は安静・アイシングとし、徐々にストレッチや手技により筋肉の柔軟性・弾力性をつけ負担が軽減できるようにしていきます。
当院では、超音波治療・レーザー治療等により組織の修復・治癒能力の促進を図りより早期に痛みが軽減されるように治療していきます。またホームエクササイズ等ご自宅で行って頂けるような運動もご指導致します。
お悩み等あればお気軽にご相談ください。


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