2016.12.15
吸玉・カッピング治療
本日、左背部(背中)を中心に張り感・痛みを訴えて来院された患者様がいらっしゃいました。
その患者様は、以前にも同様の症状で辛い思いを何度か経験されているそうで、以前にもカッピング(吸玉)治療を受けたところ症状が軽減した経験があり今回も同様の治療を受けたいと当院へ受診下さいました。
ちなみに今回は朝、起床時に起き上がりの動作の際に傷めてしまったのが原因として考えられるとの事でした。
整形外科疾患・運動器疾患で背部の痛みが考えられる事としては、背部の筋肉が緊張する事により痛む以外にも、頚(首)の神経が圧迫されて背部に走る様な神経痛や関節部分に炎症が起き、その関連痛としても背部に痛みが出るケースもあります。 頚からの影響で痛みが出ている場合は、Jackson testやSpurling testなど頚椎を上から圧迫するように圧をかけた際に背部に痛みが誘発されるのでその場合は頚椎を中心に治療をすすめていきます。
この患者様は、そういった徒手検査にて明らかな頚からの所見はみられず(±)半々といった感じでしたので、頚からの影響も考えつつ、背部の筋緊張を落としていくような治療プランをご提案させて頂き、その方法の一つとしてあげたのがこの吸玉(カッピング)です。
吸玉は血液循環の悪い場所ほど痕(あと)が黒く残りますので今回は左背部が一番色濃く痕が残りました。この後も何度か続けているうちに徐々に色の変化がみられ症状も軽減していきます。(何回か吸玉治療を行い症状の残存が強ければ鍼(はり)治療なども必要となるかもしれませんが…)
ちなみに大昔から用いられている治療方法の一つでヨーロッパでも盛んに行われていたそうです。ここ最近で有名になったのが、水泳のマイケル・フェルプスが治療を受けている事で話題になりましたが…(詳しくはこちらをクリック)
スポーツ選手の疲労回復だけでなく張り感や凝り・痛みでお困りの方は一度、吸玉治療をお受け頂く事をおすすめ致します。
肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.12.14
エコー(超音波観察装置)では身体の何が分かるのか…
エコー(超音波観察装置)と聞くとお腹の中の胎児(赤ちゃん)をみたり内臓の検診等で使用するものとイメージされる方が多いと思いますが、実は我々の様な鍼灸接骨院でもお身体の状態を評価するために使用しております。 (実際のところ導入している施設はまだ全体の数割にも満たないくらいですが…) おそらくケガや肩こり・ヘルニア等で治療を受けようとお考えの際は「とりあえず整形外科でレントゲンを撮ってもらう」 というのが一般的な意見だと思いますが、たいていの場合、レントゲン上に大きな異常がでることはあまりなく首や腰のほとんどが「骨と骨の隙間が狭くなっている」と言われるくらいが実際です(骨折等の場合は別ですが…) レントゲンでは骨しか写らない為、筋肉や靭帯などの組織は写らないのに対しエコーでは骨や筋肉・靭帯が写り、しかも動画で観察できるため筋肉の損傷や断裂なども確認できる事が可能です。 大きな損傷がなく一般的な肩こりの様な症状でも筋肉を観察すると凝りや硬いかどうかの評価ができる他、炎症が起きているかなども評価する事が可能で、骨盤の歪みなども観察できます。
レントゲンやエコーにはそれぞれ特徴があり、レントゲンは筋肉等の軟部組織は写し出されず、骨も細かな評価ができませんが骨全体の状態を把握する事に長けています。一方、エコーは逆で筋肉等の軟部組織を評価・観察でき細かな骨折や骨盤の歪み・筋肉の硬さ等が観察できますが骨全体像をとらえるには不向きです。(どちらもメリット・デメリットがあります)
ですので当院では、初診時に所見をとらせて頂き、エコーで観察し骨折の可能性があったり骨の変形が強そうな場合等、レントゲン検査が必要であれば一度医療機関をこちらからご紹介させて頂く事もありますので安心して受診下さい。
ご自身の骨盤の歪み・肩こり等が気になる方は是非一度当院でエコー検査をお受け下さい。
当院のエコーは日立 アロカ のアリエッタといい鍼灸接骨院レベルでは最新で高性能な機器で県内では当院が初めて導入致しました。(接骨院では胎児や内臓を見るといった目的ではエコーを使用する事はできませんのでご了承ください)
他にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
カテゴリー: ゆうき鍼灸接骨院について | Post : 2016.12.14 12:24
2016.12.12
足関節外果下端骨折から約4カ月後
以前にご紹介させて頂いた足関節外果下端骨折(詳しくはこちらをクリック)後の患者様の現在の状態・エコー画像ではどう写るのかをご紹介させて頂きます。
ご紹介先のクリニックの医師より受傷時~約4週間ギプス固定・その後は装具にて固定し徐々に固定を軽くしていき固定offとなりました。レントゲン検査も定期的に撮影し転位(displacement)・骨のズレ等がないかをチェックして頂き、受傷後3カ月を過ぎズレもなく安定しているため治療終了となりました。患者様にはギプスをしている時から足趾(足の指先)を動かすためタオルギャザーを行い、足首に関しても固定をしているため関節は動きませんが等尺性収縮(Isometric)下での筋力運動を毎日行って頂く様お伝えしました。
おそらく大勢の方は骨折しギプス固定をしている期間は安静にしているものだとお考えの事と思いますが、実はその反対で「どんどん動かす」のが大事です。(正確にいうと許される範囲でどんどん動かすが正解ですが…) 骨折部は癒合(骨がくっ付く)するために安静にしなければいけませんがその骨折部の周囲にも筋肉や靭帯があります。筋肉や靭帯・他軟部組織と呼ばれるもののほとんどが動かさずに数週間経過すると癒着して動かなくなってしまいます。 ですので、骨折部が安定し固定を外した時には筋力の低下が顕著で関節拘縮(かんせつこうしゅく)といい関節が固く動かなくなってしまう事が多々あります。
今回の患者様は初期より安全で可能な限りどんどん動かす訓練をして下さった事もあり現在は骨折部の圧痛はなく(偽関節の心配もなく骨癒合良好)関節拘縮も強くはみられず徐々に可動域(可動範囲)も回復し左右差はほとんどない状態まできています。 (見た目では感じない程度のツッパリ感があるため拘縮治療・お灸治療にて加療中ですが日に日に改善しています)
クリニックの診察ではレントゲンの結果と次回の来院日を言われるだけだったそうで終了時も硬さはそのうち治るか、もしかしたらそのままと告げられたそうなので当院にて施術を受けなかったら今頃もっと足が動かなかっただろうとおっしゃられ喜んでくださっています。
(比べられない事なのでもしかしたら変わらなかったかもしれませんが私の少ない経験上ではありますが十分に早期から訓練を開始したことで拘縮を最小限で食い止められたと思います)
私は、ドクターとは全てにおいて優秀ですばらしい方たちだと思っておりますが、骨折治療の限られたわずかな領域に関しては私どもの職種はそれ以上の知識や技術がないといけないと思いますし自信をもってそういえる様でありたいと考えておりますのでこれからも骨折や脱臼・捻挫後のリハビリ方法・開始時期・強度など事細かにお伝えできるように努力していきたいと思います。(当然、医師の指示に従う中での話ですが…)
骨折後の拘縮や痛みなどでお悩みの方は当院へお気軽にご連絡下さい。
受傷時
現在
他にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.12.10
腰痛のほとんどは腰だけが原因ではありません
タイトルにも書いてありますが腰痛は腰だけが原因というわけではなく、身体の他の部分に原因が隠れている事があります。 整形外科など医療機関を受診した場合は必ずドクターが診察・検査し、臨床所見も含めて最終的に診断名がつきます。 (腰椎椎間板ヘルニア(LDH・HNP)や筋筋膜性腰痛症・脊柱管狭窄症・変形性腰椎症・脊椎分離症など)
私は半年前まで、計7年ほど整形外科のリハビリスタッフとして勤務させて頂いておりましたが、まず医師に診断され、医師より指示があった患者様がリハビリを受けられます。
リハビリスタッフは必ず、病名(診断名)を確認しその病名に対しての治療を行います。その際、医師の診察とは別にリハビリスタッフが再度、症状や訴えを確認し所見をとらせて頂いてからリハビリ開始となるのが一般的です。当然だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、病名が全く同じ患者様でも症状までもが全て同じという事はなく人それぞれ身体の特徴があります。ですのでリハビリスタッフからしたら病名はその患者様の症状の総称ととらえ、そこから細かくみさせて頂く事で原因が分かるものだと思います。(実際には厳密にいうと腰痛の原因は分かる事の方が少ないのですが)
よくある腰痛患者様の身体の特徴的な部分としてあげられるのが、腹、背筋が弱い・腰椎の動きが悪い・骨盤の動きがかたい(前・後傾等)・骨盤の歪みがある(特に産後の方)・股関節の可動性が悪い・大腿部の筋肉が硬い(左右差が大きい)・膝関節や足関節の制限がみられる…など
これら以外にも原因と考えられるものもありますし上記の中でも更に細かくどこが硬いのか・どこがどの方向に歪んでいるのか等を身体全体としてみさせて頂く必要があります。
ですので単に腰が痛いから腰だけを治療するというのは間違いではありませんが根本的には改善されない事もあります。 (なかには下肢のストレッチだけやっていれば腰痛が治る事さえあります)
当院では、腰痛だから腰だけの治療をさせて頂くのではなく、まず問診・各徒手検査等をしっかりと行い身体全体の硬さや動きを確認し原因を究明しそして患者様にもご自身の身体がどのような状況で、どのような原因で痛みが出ているのかを理解し知って頂く事が重要だと考えております。
そうする事でより治療効果が高まり、痛みの予防にもつながります。
長年の腰痛でお困りの方は是非、当院へ受診下さい
他にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
2016.12.09
小中学生対象の野球肘エコーチェック
当院では、小・中学生の野球をやっている(特にリトルリーグ・シニアリーグ所属や少年団・学校の野球部等)子供たちを対象に肘の状態をエコー(超音波観察装置)にてチェックさせて頂く「野球肘早期発見教室」をとり行わさせて頂いております。
「費用は無料とさせて頂いております」
野球肘でも「外側型」(詳しくはこちらをクリック)は発見が遅れると重症化し最終的には手術しなければならなくなってしまう事もあり「早期発見」が大変重要になってきます。 通常、野球などスポーツ活動を行っていて肘付近に痛みを感じれば医療機関へ受診され医師が診察し必要であればレントゲン検査を受けられるのが一般的ですが、この野球肘(外側型)は厄介で初期の段階ではレントゲン上に写し出されない事がありそのままスポーツ活動を続けているうちに悪化し再度レントゲンを撮る頃には進行してしまっている。というようなケースも珍しくはありません。 一方、MRIでは初期の段階でも病変を見つけ出すことが可能ですが、費用面や時間的な面等を含めても無症状の我が子にそこまでしてあげられる親御さんばかりではないと思います。 その様な費用面・時間的な制約など全てを解決してくてるのがこのエコー(超音波観察装置)となります。
エコーはMRIと同様、人体に無侵襲(無害)とされているので安心してお受け頂けますし、初期の段階でも画像上はっきりと抽出できるため有用とされ各地で「野球肘のエコー検査」が行われています。
なぜこのように各地で行われているかというと、今後、野球をがんばっていきたいと思う子供達の中に野球肘のせいで諦めなくてはいけなくなる子が存在するためその様な子が少しでも減って欲しいと願うからだと思います。
短時間でできる内容ですので気になる方は当院へご相談下さい。
私は医師ではないため診断はできませんので、もし疑わしい所見が発見されればこちらから医療機関をご紹介させて頂きますのでご安心ください。 (その後手術などせず保存的治療が必要と判断された場合は当院でも治療をお受け頂けます)
当院では、最新のエコーを導入しておりますのでより細かく評価・観察することが可能となっております。
少年団やリトルリーグ等に携わる方で気になる方は是非一度ご連絡下さい。又そのような方がお近くにいらっしゃる方はお声かけ頂ければ幸いです
-
2023.09.11
【交通事故】病院で治療も腰痛が治らず当院へ受診し鍼灸治療で改善(34歳男性) -
2023.09.06
磐田市で交通事故【むちうち】後の治療に当院が特化し選ばれている理由5選 -
2023.09.05
交通事故【むちうち】で首の痛み・頭痛が主訴の患者様が来院(磐田市41歳女性) -
2023.08.30
交通事故(むちうち)で自律神経症状が悪化。当院で鍼灸治療を行い改善 -
2023.08.24
手が痛いのは腱鞘炎ではなくリウマチ?こんな症状がでたら要注意
- ゆうき鍼灸接骨院について (28)
- スタッフブログ AO (3)
- スポーツでの怪我 (35)
- モテ鍼 (4)
- 交通事故後の痛み (21)
- 整体治療 (2)
- 症例 外傷 (4)
- 症例 骨折 (28)
- 身体の痛みについて (63)