2018.07.02
手関節の痛み(キーンベック病・月状骨軟化症)について
今回は、手首の痛みで来院された男性の患者様について書かせて頂きます。
その患者様は、仕事で特に手首を使う作業をされており以前から痛みがあったそうで整形外科へ受診しレントゲンを撮ったところ手首の「月状骨(げつじょうこつ)」という骨が壊死していると説明され、これ以上症状が進行する場合は手術も考えなければいけないと言われ、定期的にレントゲンを撮り骨の状態をチェックしていく事になりましたが、それまでは痛みがあればシップ等で痛みを抑えるしかないと説明を受けたそうですが、ご自身で少しでも痛みを軽減し現状を回復・維持したいと思い当院へご来院下さいました。
月状骨の壊死は別名「キーンベック病や月状骨軟化症」(詳しくは上記参照)と呼ばれており、重症化すると手術となる事が多く仮に手術をしても予後が悪く難治性(治りにくい)となることも少なくありません。
初期の段階では、軽い痛みを訴える程度でレントゲン画像上でも異常なしとされる事もあるため捻挫や打撲・腱鞘炎との鑑別が必要となります。
(当院では、エコー(超音波評価装置)にて患部を観察し少しでも異常がみられればレントゲン検査をお受け頂くため医療機関をご紹介させて頂いております。)
この疾患の特徴は、特に大工や職人さんの様に力が必要な手作業に就く方に多いため20~50歳の男性に多くみられますので職歴の聴取は必須ですが、仕事で手を酷使する人以外の女性や高齢者にも発症する場合もあります。
原因は不明となっていますが繰り返しの外力による微小外小説が有力で、骨の大半を関節軟骨に覆われている月状骨に栄養を供給する血管が何らかの原因で遮断された結果、栄養を失った月状骨が壊死を起こすのだと考えられております。
症状は、軽度の手首の痛みから始まり症状が進行していくと疼痛(痛み)や運動時痛が強くなり握力が低下していきます。
この様な症状に当院では、鍼灸治療をさせて頂いております。
鍼灸治療をすることで、痛みの軽減を図ると共に鍼や熱刺激によって少しでも月状骨へ血液の供給が再開されるよう治療させて頂きます。
この様な症状でお悩みの方は、当院へご相談下さい。
肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。 初診(初めて)の方はお電話にてご連絡下さい。
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