足関節内返し捻挫(ATFL損傷)

先日、女子中学生がフットサル中に足を傷めたとの事でご来院されました。

特に足のケガを理由に来院される方を評価させて頂く上で、重要なポイントとなるのが歩き方・歩行です。

来院してスグに跛行(足を引きずって歩く)している事に気づきました(これだけで痛みの度合いがある程度予測がつきます)

今回の患者様は足の外くるぶしに腫れがあり、皮下出血(内出血)は若干みられる程でしたので大きな骨折は考えにくいと判断しました。               足関節の運動痛は屈曲・伸展・内反(内返し)であり可動域制限も強くみられたため靭帯の損傷も軽度ではなく中等度以上が予想され、圧痛も外果部~前距腓靭帯(ATFL)・踵腓靭帯(CFL)付近にあり、逆側の内果(内くるぶし)~三角靭帯(Del)の方も痛みを訴えたためより軽症ではないと考えられます。

足首が前方にすべり出ないように止める役割を担っているのがATFLですが、ADSといって踵を持ち足首全体を前方に動かした際に、同靭帯部に痛みがあれば靭帯が損傷している事を示し、足首が健側(痛くない方の足)と比べ緩くなっていたり、制動がかからなければ断裂している可能性が高くなります。

ここまで評価させて頂いてからエコー(超音波観察装置)でチェックします。

今回のエコー結果では、ATFLは完全断裂はしていないものの部分断裂は起こしていると判断しました。全体の症状からしても足関節捻挫のⅡ度以上でしたので、シーネで固定をさせて頂きました。

この様な外傷で大切な事は、損傷度合いを細かく評価すること・適切な固定材料で適当な期間、固定すること(不必要な固定が症状を悪くする場合もあります)・そして最も重要な「固定除去後のリハビリ・治療をすること」です。

これらのことが全てできて再発予防となりますので、その事を十分に理解していただく様に説明させて頂きます。

足首を捻った際は、ただの捻挫だと軽視せずに当院へ受診ください。

エコー画像前距腓靭帯損傷


エコー前距腓靭帯損傷健側と比較

他にも、肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。

料金について

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