今週の活動報告をさせて頂きます。
今回は新たに坐骨結節部の痛みが主訴の選手をケアさせていただきました。
坐骨というのは文字通り「座る」ときに床にあたる骨で、大腿部で有名なハムストリングスという筋肉が付着している場所が坐骨結節といいます。
この部位は剥離(はくり)骨折を起こしやすく、代表的な例でいうとハードルを跳び越えるのに足を高く上げた時、筋肉の収縮力により腱が牽引されて骨が引き剥がされます。
症状としては歩行時痛・骨折部の圧痛(押した時に痛む)・ハムストリングスに強い抵抗をかけると骨折部が響くように痛い等です。そのほかにも受傷時に「ボキンッ」と音がした等と訴える事もあります。
今回は痛めた理由がセルフストレッチをしている際に痛めた という事でしたので骨折するほどの力が加わったようには考えにくいため付着部炎ふちゃくぶえん)と判断して治療させて頂きました。
しかし坐骨結節部(骨)にも圧痛がみられたため要経過観察として痛みが続く様であればエコーで評価し骨折の疑いがあれば一度レントゲン検査を受ける様お伝えしました。
私達、人間の身体には「絶対」はありません。
それでも診させて頂く以上、少しでも精度の高い評価・判断する事が大切ですのでその事を肝に銘じて日々の業務に臨んでいます。
他にも肘の痛み・腰の痛み・張りが強い選手等もいたので私の治療で少しでも選手たちが良いパフォーマンスを出せる様に頑張ります。

