2016.11.28
手の舟状骨骨折の固定・治療法について
前回、手の舟状骨骨折について(詳しくはこちらをクリック)ご説明しましたので今回はその固定法・治療方法についてご説明させて頂きます。
治療方法は、安定型とされるものは保存療法の適応となりますが、前回お話したように骨の癒合(治り)に時間がかかりやすく悪条件が揃えば骨が癒合しない場合もありますのでその場合は手術適応となります。手術適応となる条件は
□レントゲン上で、骨片のズレが1㎜以上あるもの
□他手根骨の脱臼など損傷に伴う舟状骨骨折
□骨折部が舟状骨の近位部で骨癒合が期待できないもの 等です。
安定型とされるものは保存療法となりますが固定期間が他の骨折に比べ長期を要します。
骨折部が遠位1/3部:6週間
中央1/3部:8~10週間
近位1/3部:13週間
が平均的な期間ですので4週間で1カ月と計算した場合、最長の13週間というのは3カ月以上固定しなければいけないという事になります。以前にもお伝えしましたが、手指の腱の癒着は3週間前後で始まるといわれていますので、どんなに癒着しないように気を付けていても3カ月間固定すれば腱の癒着が生じ、関節拘縮は必ず起きてしまいます。そういったこともふまえ早期から動かし関節拘縮に陥らないようにするためにも手術が選択される場合もあります。 ちなみに橈骨下端骨折(一般的な手首の骨折)は4~6週間・早いものであれば3週間で固定が外れるものもあります。このことからもいかに舟状骨骨折が治りにくいかがお分かりになると思います。
固定範囲で重要な事が拇指(親指)のIP関節(親指の第1関節)手前まで固定するという事です。他の手関節周辺の骨折の場合は親指を固定する事はなく固定後も拳を握れるくらいの範囲の固定で済みますが、舟状骨は親指を動かすと連動して動いたり負担がかかるとされているため固定します。 (腕から手首・親指を固定されている方を見かけたらその方は舟状骨骨折の可能性が高いです)
以上の事からも舟状骨骨折は難治例が多く治療しづらい所です。
当院では舟状骨骨折の疑いが所見(臨床症状やエコー)としてみられる様であればレントゲン検査をお受け頂くために医療機関をご紹介させて頂きますので安心して受診ください。
また舟状骨骨折と診断され治療しいる又は治療が終了しているが、関節拘縮が強く硬くて動かせない・動かすと痛む方は拘縮治療をお受け頂く事をおすすめいたします。時間が経過すればするほど関節の硬さは治りが遅くなるため、お早目に受診下さい。
手の舟状骨骨折以外にも肩こり・慢性腰痛・膝の痛み・スポーツ障害・ケガ・交通事故後の痛み・むち打ち損傷・各関節の拘縮(骨折後)等 身体の痛み・悩みがあれば当院へお気軽にご相談下さい。
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